株式会社ワオンズ様
株式会社ワオンズ様はテレビ番組制作、映像制作、制作スタッフの派遣など、映像作品の制作を主な業務とする番組制作会社。ニュース、情報、バラエティ、音楽、ドラマなど、誰もが知っているさまざまなテレビ番組に携わっています。同社の社員のほとんどは新卒で若いことが特徴。現在の平均年齢は27歳です。ワオンズの由来「“和音”のように響き合う仲間たち」を胸に、社員みんなで会社を創っています。
2023年2月には、LIVE配信も可能な動画配信スタジオWebcasting Base ZINGをプレオープン。ネット配信に必要な最新機材と、テレビ番組制作に関わってきたスタッフの映像制作サポートにより、企業のプロモーションビデオやネット配信など、さまざまな分野においてハイクリティな映像コンテンツ制作を提供しています。
そんな株式会社ワオンズ様に今回、サムスンのPortable SSD T7 Shieldのモニターにご協力いただきました。ポータブルストレージが必須の映像制作の現場でPortable SSD T7 Shieldがどのような効果を発揮したか、代表取締役 高瀬 克氏、制作部次長/チーフディレクター 服部 孝司氏に詳しく話を伺いました。
-ポータブルストレージの利用状況を教えてください。
各テレビ局の番組制作に関わるディレクターが利用しています。ディレクターは、収録したカメラの映像はもちろん、ロケの映像、過去の映像、フリー素材の映像など、番組のコンテンツとして使うさまざまな素材を集め、ポータブルストレージに集約。それをもとにPCや編集室(ポストプロダクション)で編集します。放送分の番組を納品し終えたら、ポータブルストレージの各種素材は、アーカイブ用のストレージで保管。そして、ポータブルストレージには新たな番組の素材を収集していくフローになります。
-納品もポータブルストレージを利用されていますか。
デジタル化が進み、現在はどの番組もポータブルストレージで納品しています。ただ、何らかの衝撃でデータが飛んでしまうのではないかという懸念があって、最近までテープ納品という番組もありました。テープなら傷が付いても、その部分だけカットすれば使えるということで、業界にはいまだにテープ神話が残っているんです。報道などリアルタイム性が求められる番組は、局と編集室をつないでデータ送信することもあります。この場合、直前まで編集できるという利点があります。
-ポータブルストレージの利用数はどれぐらいですか。
基本的にディレクター1人につき1台は持っています。バックアップ用として、アシスタントディレクターも所有する場合もあります。正確な数字は分かりませんが、少なくともトータル20台以上はあるのではないでしょうか。
-ポータブルストレージは会社からの支給ですか。
会社に申請すれば、ポータブルストレージは支給されます。ただ、番組制作の現場は時間との勝負という面があるため、ポータブルストレージの在庫がなかった場合は個人で購入することも少なくありません。
-ポータブルストレージに必要な容量を教えてください。
1つの番組の1コーナーだけで500~800GBほどのデータになることも珍しくありません。映像の素材自体の容量はそれほど多くはありませんが、複数の編集ファイルやレンダリングなどのプロジェクトデータが増えていくため、非常に多くの容量が必要になります。
とりあえず必須なのは1TB。1TBあれば、古いデータはアーカイブに保管する方法で運用できます。安心できる容量は2TBです。最近は4Kや8Kといった画素数の多い映像が増えてきたため、これらの映像編集を考えると2TBあれば安心です。
-ポータブルストレージを利用するうえでHDDとSSD、どちらが多いですか。
会社ではまだSSD購入の実績はありません。ただ、個人でSSDを利用しているディレクターやアシスタントディレクターは複数います。とくに若いスタッフは「買うなら性能が良い方」ということで、SSDの方が多いかもしれません。
-ITGマーケティングとのお付き合いの経緯をお聞かせください。
2022年末、ITGマーケティングから放送業界向けにSSDの営業展開をされているとの連絡をいただきました。会社としてSSDには興味がありましたから、お話を伺ったところ、新製品のSSD、Portable SSD T7 Shield(以下「T7 Shield」)の 2TBのモニターを募集されているとのこと。これは渡りに船と思い、モニターをさせていただくことにしました。
-Portable SSD T7 Shield 2TBを利用された感想をお聞かせください。
現在、あらためてSSDの素晴らしさを実感しているところで、とくにスピードと安全性は特筆できます。具体的には以下の通りです。
<圧倒的なスピード>
また、「T7 Shield」は読み込みスタートも速いですね。HDDは間があってから動き出すので、「本当に動くのか」と不安に思うことがあります。スピードアップが図れれば時間に余裕ができますから、我々は映像ごとのクオリティを向上させる時間に充てることができます。この時間を確保できることが何よりありがたいですね。
<ラバー素材ボディの安全性能>
一度HDDを落としてしまったことがあり、その際は、データが飛んだのではないかとヒヤヒヤしました。幸いデータに問題はありませんでしたが、機械的な駆動部分があるHDDはいつも持ち運びに気を使います。その点、SSDはメモリーですから、そこまで気を使う必要がありません。しかも、「T7 Shield」はラバー素材のボディで耐衝撃性能が高められています。
さらに、このラバー素材は滑りにくいという利点があります。例えば、打ち合わせの最中に移動する場合、アルミ筐体のHDDは滑らないように気をつけながら持ち運ばなければなりませんが、ラバー素材の「T7 Shield」はPCやノートの上に置いて移動しても安定感があります。持ち運ぶ際の安心感は重要だと思いました。
<セキュリティ機能を搭載>
企業向けの映像制作などを行うWebcasting Base ZINGが活発化してくれば、外部で「T7 Shield」を利用するケースが増えてくると思います。そういった場合には、Samsung Magicianソフトウェア*によるセキュリティ機能が役に立つと考えています。
*サムスンより無償で提供されているSamsung SSD管理ツール(Windows対応)。Mac用のセキュリティ設定ツールとして「Samsung Portable SSD Software 1.0」が提供されている。
-2023年3月からは、今年発売された「T7 Shield」の大容量版 4TBの放送局向け専用ケース入りモデルのモニターをされていると伺っています。評価についてお聞かせください。
<4TBの大容量で過去映像も大量に収集できる>
複数台のカメラで撮影したスタジオ収録の映像や、さまざまな素材の映像もすべて収集できるため、4TBの大容量には感動しています。また、モニターさせていただいた3月は番組の改変期ということで、出演者の入れ替えにともなう卒業企画などがあり、出演を振り返る過去映像を素材として集める必要があります。その量が膨大なのですが、4TBがあれば安心感は絶大です。
<移動のしやすさ>
放送局向け専用ケース入りモデルは、コンパクトな専用ケースが用意されており、さらに待ち運びが便利になっています。テレビ局や編集室などに持ち歩く場合は、専用ケースは必須ですね。しかも、接続ケーブル(USB 3.2 Type-C to Aケーブル/ USB 3.2 Type-C to Cケーブル)が専用ケースのなかに収納されているので、ケーブルを探す手間もありません。
-最後に「T7 Shield」への期待をお願いします。
「T7 Shield」の2TBと4TBをモニターさせていただき、SSDが発売されたばかりの頃と比べると格段に進化していると感じました。価格もこなれてきた気がします。映像制作を行ううえで、「T7 Shield」は業務の効率化に貢献するのは分かりましたから、現場の声を鑑みながら導入を前向きに検討していきたいと考えています。
お客様プロフィール
社名 : 株式会社ワオンズ
設立 : 2015年2月
所在地 : 〒105-0003 東京都港区西新橋一丁目18番6号
資本金 : 2,000万円
従業員 :60名
事業内容:映像作品の企画制作、テレビ局へのスタッフィング、 動画配信スタジオの運営
※記載されている会社名、製品名等は一般に各社の登録商標または商標です。
※事例に記載された社名・部署名等の情報は取材当時のものです。閲覧時点には変更されている可能性があることをご了承ください。
(2023年3月取材)